新刊:Global-PPSを用いた病院レベルでの抗生物質使用の予測因子の特定
病院における抗生物質の使用を左右する要因を理解することは、的を絞った効果的な適正使用対策(ステワードシップ)を策定するために不可欠である。新たな「グローバル・ポイント・プレヴァレンス調査(Global-PPS)」の研究において、研究者らは、世界中のさまざまな医療現場における抗生物質使用の病院レベルの予測因子を特定することを目的とした。
この研究には、2022~2023年度のGlobal-PPS院内感染(HAI)モジュールに参加した、ベルギー、フィリピン、南アフリカの138の病院が対象となった。研究チームは、線形混合モデルと段階的選択法を用いて、抗生物質の使用率が高いことと関連する病院の特性について調査した。その結果、国ごとに大きな違いが明らかになり、3カ国のモデルすべてに共通する予測因子は一つもなかった。
国によって使用される侵襲的医療機器の種類は異なっていたものの、そうした機器を使用する患者の割合が高い病院ほど、抗生物質の使用量も多かった。この研究では以下の点が指摘されている:
- 国によって、病院レベルでの抗生物質使用に関する予測因子に大きな違いが見られた
- (特定の)侵襲的医療機器を使用している患者の割合は、世界的に見て重要な予測因子であると考えられる
- より広範な背景要因を取り入れることで、抗生物質使用の予測因子についてより深い知見が得られる可能性がある
本研究の著者であるアネリーズ・ボーヴェン氏は次のように述べている。「我々は、このような研究を、病院レベルのベンチマークをより有意義なものにし、自動算出されたGlobal-PPSの結果を、病院が真に的を絞った医療資源管理に活用できるものへと転換するための重要な一歩と捉えています。フィードバックに完全に組み込む前にモデルをさらに洗練させるべき課題は残されていますが、このアプローチが最終的に、世界中の病院にとって有用かつ実践的なフィードバックを提供することを期待しています。」
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